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  • 執筆者の写真Aarteeni

「すずめの戸締り」に見る、インナーチャイルドの癒し

先日「すずめの戸締り」を観に行き

noteをアップしました。

※ネタバレあります。


「すずめの戸締り」の終盤で

すずめが扉をあけて

幼いすずめに会うシーン。



「自分で過去の自分を癒す」

「自分で自分を助けに行く」象徴的な表現だなあ、



と感じます。




インナーチャイルドセラピーは、

まさにあのような「心象風景」を利用して

過去の感情を癒すことで



滞った(未完了の)感情エネルギーを解放し

必要があれば不要な信念などを書き換えるもの、ともいえるし



少しスピリチュアル風にいうと

パラレルに生きる過去の自分にアクセスして

人生全体を癒すもの、



という表現もできます。




「インナーチャイルドセラピーってなにをするのかな」と

不安に思っている方には

なんとなくああいうイメージのことをするんだなと

思っていただけるとわかりやすいかも。





扉を開ける行為は

まさに過去の自分(潜在意識領域)にアクセスすること。




当時の自分にアクセスして


幼い自分の存在を認めてあげる。


思いを言わせてあげる。


気持ちを受け止めてあげる。


それを一緒に共有(共感)してあげる。




そういう受容のプロセスを経て

その自分を救うために

自分がなんらかのアクションを起こす。




どんなことをしたら自分が救われるのか

それは、

本当のところは自分にしかわからないかもしれません。




たとえばよく

「傷ついたインナーチャイルドを抱きしめましょう☆」

というフレーズを聴くけど



抱きしめてもらうことで救われる人もいれば

抱きしめられたところで救われない、

触ってくれるな、と感じる方もいます。

(わたしは怒りのあまり後者のタイプになっていました)




人の感受性が千差万別のように

インナーチャイルドを癒す過程も千差万別。


どうしたらうれしいのか。


どうしてもらったら安心して、癒されるのか。


それを知ることも

自分を知り、自分を生きること

自分という独自の個性を大切にすることのひとつです。




そうして自分が納得できる形で

自分の力で置き去りにしてしまった心の痛みを癒した時、


「わたしはこれでいいのだ」

「よくやってきたんだ」

「傷ついた自分も、それを救った自分もいるんだ」

「だからこれからもきっと大丈夫だ」


という

静かで確固とした自己肯定感を持って

これからを生きられる。


自分や自分の人生を受容でき(自己受容)

納得感をもって肯定できる(自己肯定感のアップ) のが

インナーチャイルドを癒すことのメリットのひとつなのです。




傷ついて、

孤独で、

不安で、

人生に絶望して、

彷徨いうずくまっている小さなすずめのような

きつい思いをしたことがある人も

多いかもしれません。



けれども

高校生のすずめが自分で


幼い自分を励まし勇気づけ

愛をもって受け止めてあげられたように



「そうしたい」という意志があれば

いくつになったとしても

置いてきてしまった自分の思いを癒し、昇華させることが

できる力があると

わたしは思っています。



インナーチャイルドセラピーが

その手助けになれたら幸いです。









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