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  • 執筆者の写真Aarteeni

胎内記憶やバーストラウマのこと

ご自身の生きかたのくせ、思い込み、


どうしてもぬぐえない気持ちなどが


お母さんのおなかの中にいるときの記憶や


この世に誕生する瞬間の記憶と


実は関係があった!


というお話


わりとよく耳にします。



胎児や新生児の段階でも


そんなことがあるんだろうか…


と半信半疑な方も、


有名な産科医の先生のご著書等を読まれて


「自分もそんな気がする」と感じる方も


いろいろな方がいらっしゃると思いますが、



たとえばヒプノセラピーの場面で


ご自身の潜在意識に導かれてたどり着いた先が


お母さんのお腹の中や


ちょうどこの世に誕生するところであれば、


その糸口はそこなのだろうなと


わたしは受け止めます。


(もちろん、そこ「だけ」でもないケースもあります)




わたし自身も意図して


自分の胎内記憶や出生の瞬間に


退行したことがあるので


胎児の段階でも


感情や感覚はあると思う派ですし、


実際クライアントさんの中にも


そういった記憶がある方がいらっしゃいます。



わたし自身の退行の体験は


かなり興味深かったです。


ありありと胎内の、そして生まれる時の


気持ちを感じられましたよ。





「うわあ~いやだ!!生まれたくない!!」って。




( ̄□( ̄□( ̄□ ̄;)!!………




生まれる前からネガティブ全開な感じ!!




でもしょうがないですよね~


そう感じてたんですから。



母親の様々な不安をぎゅうっと感じて


そう思ったのは胎児のわたしの「心的事実」です。



「心的事実」と書いたのは、


母の思いや客観的事実とは


また違う可能性もあるけど、


わたしはそう感じた、ということです。






人は、生まれてから大人になるまで


誰でも傷を負います。


生まれてこの方


一度も転んだり、


うっかり切り傷を創ったりしたことない!


という人がいないように


誰でも、です。



そのことを、


何でもないと感じる人もいれば



例えば元々持っている感受性や


周りの環境、


サポートの有無、


過去の(過去生含む)傷の深さなど、


いろいろな複数の要因がかけ合わさって


「生きづらさ」を生む場合もあります。



同じ転ぶのでも


ふかふかのラグの上で転ぶのと


ゴツゴツした岩場で転ぶのは違うし、


健康な状態で転ぶのと


ひどく痛めている箇所をまたぶつけたりするのとでも


違いますよね。


痛みの大きさ、傷の深さはそれぞれです。




誰が悪いとかいう話ではなく、


悲しくもそういう要因が重なってしまう場合も


あるということです。




「胎内記憶」の痛みや


「バーストラウマ(出産時心的外傷)」も同じ。



たまたま感受性の鋭いタイプであったり


過去生から持ち越した課題があったり


不運にも


妊娠中のお母さんにショッキングな出来事が起きて


それを感じ取ってしまったり


出産をめぐる環境


生まれる際のアクシデント


時代背景などなど


いろいろなことが影響するかもしれません。



あきらかに「毒親」と呼ばれるケースも


あるかもしれませんが



みんなが愛情をもってベストを尽くしていても


そんな要因が複数重なって



「世の中は怖い所だ」


「生きていくのはつらく苦しい」


「自分は歓迎されていない」


「この性別は望まれてない」…などと



深い所(潜在意識)で感じてしまうことも


あるんですね。



だから


こういったお話をご存知の、


子育て中のお母さんで


「もしかしたら


自分の子にそういう思いをさせたかも」


と感じている方も


ご自身を責めすぎないで欲しいなあと思います。



みんなその時々で


精一杯のことをされているし


お子さんの心にたとえ何かあったとしても


自分で乗り越える力を持っていると


わたしは思います。





話を子ども目線にもどしますが


だからと言って


「誰も悪いわけじゃないから


この気持ちはなかったことにするか‥‥」


としなくてもいいわけです。



周りの事情や気持ちはどうあれ


あなたの「心的事実」はそうであったと受け止めて


癒す過程で


お母さんやお父さん、


おじいちゃんおばあちゃん、


生まれる時の環境に対して


怒りや悲しみの感情が湧いてもいいのです。



「男ならよかったのに…なんて言わないで!」


「もっと私を大事にしてほしいのに…」等と


感じた気持ちをなかったことにしないで


解放することも


癒しのプロセスには必要です。




解放することは


その気持ちを感情のまま


親御さんやご家族にぶつけたり


全く違う人や世間に八つ当たりしたり


その攻撃性を自分に向けたりしなくても


できることです。



そして


いまの大人の自分自身の思考力や愛情で


生まれる前の小さな自分を癒すことは


もう十二分に可能


なんですよね。




胎内、出生時の痛みの記憶を確認することは


何かや誰かを加害者にするための


行為ではありません。



むしろ


無意識のうちに


痛みを持ってしまっている自分を


「物事に対処できる力のある自分」


「安心して生きてもいい自分」


「尊重され受け入れらるべき自分」へと


みずから導いていける行為です。



インナーチャイルドを癒すことと、


同じですよね。




「いろいろ重なってこういう風に受け止めた小さな私」


「傷があって痛みを抱えている私」を


ありのまま受け入れることは


深い自己受容の体験。



受容ができると


思い込みにずっと支配され続けたり


辛い気持ちを抱え続けない選択が


できるようにもなります。



それが、ひいては


身近なご家族、


ご自身のお子さんやパートナー、


今の年齢を重ねた親御さんを


ありのまま受け入れ


良い関係を築くことにもつながっていくことも。



そうそう、


胎内の記憶をたどって


痛みを癒したことで


「本当はお母さんと仲良くしたい」といった気持ちを


思いだされた方もいらっしゃいました。



意外な痛みや闇の部分から得られるギフトって、


想像より大きいのかもしれませんね。



(今回は痛みにフォーカスしましたが


当然ながら


胎内はあたたかくて愛に包まれた思い出ばかり、


という方もいらっしゃいます。


それを思い出しに行くセッションも、


また素晴らしいなあと思います!)






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